ロシア観光ビザの申請方法まとめ【個人で申請して料金を抑える】

ロシア観光ビザの申請方法まとめ【個人で申請して料金を抑える】

先日ロシアへ出張にでたのだが、実は日本人がロシアへ入国する為にはビザが必要だ。

意外と知らない人が多いのではないだろうか。

少し話がズレるが、日本のパスポートは世界的にも優遇されたパスポートだ。

観光目的など滞在期間の限られた渡航の場合、基本的には外国に入国する際にビザは不要である。

ビザ無しで渡航できる国190カ国(2020年現在)は世界第一位の多さなのだ。

 

反対にビザが必要な国は、中東の国や北朝鮮、アフリカの数国など33カ国にのぼる。

そしてロシアもそのうちの1つ、事前のビザ取得が必要な国なのだ。

今回はこのビザの取得について取り方をまとめてみる。

結構ややこしいので、今後ロシアへ旅行や出張に行かれる方の参考になれば幸いだ。

ロシア ビザの種類

ロシア大使館が発行するビザにはいくつか種類がある。

観光などを目的としてロシアに旅行する人向けの「観光ビザ」や、
留学ビザ、就労ビザなど、ロシア滞在の目的に合わせたビザを発行している。

詳しい情報や最新情報はロシア大使館のHPを確認して欲しい(https://tokyo.mid.ru/web/tokyo-ja/home

単純な旅行や商談などのビジネス目的であっても、基本的には「観光ビザ」を取得すればよい。

 

観光ビザの有効期限

観光ビザを取得すれば、ロシアに最大30日間滞在することができる。

もし30日以上滞在したい場合は、「ビジネスビザ」を申請する必要がある。

こちらはビザを申請するために準備する書類が追加になる。

「ビジネスビザ」の申請も「観光ビザ」の申請中に選択するものなので、
「観光ビザ」の申請方法を確認すれば良い。

 

また、ロシアから近隣国など一度外国に出て、再度ロシアに入国したい場合は、
「ダブル」を選択すれば良い。

ロシアへの入国は1回だけ、という一般的な旅程の場合は「シングル」を選ぶ。

 

ロシア 観光ビザの取り方

ロシアの観光ビザを取得するには、大きく分けて2種類の方法がある。

自分でロシア大使館へ行き受け取る個人での取得か、代行業者に全てお任せして取得する方法だ。

どちらが良いかは、ロシアへ出発までの日数、料金、そしてあなたがどこに住んでいるかを検討して決めるべきだと思う。

まずは簡単な比較表を作ってみたので下の表を見てみてほしい。

 

個人での取得代行業者に依頼
必要日数3日〜11日
(ただし、申請予約の混み具合により必要日数は増える。)
2日〜14日
料金基本的に無料
(ただし、申請後11日より早く発行して欲しい場合は追加料金発生)
14,500円〜
住んでいる場所ロシア大使館のある都市
(東京、大阪など)
大使館へ受け取りに行くことが困難な場合

 

どちらがオススメか、先に結論を言っておくと、

ロシア出発まで1ヶ月近く時間があり、大使館へ行ける人は「個人での取得」、

出発まで1ヶ月〜3週間以内、もしくは大使館へ行くには代行代より費用がかかる場合は「業者代行」をオススメする。

理由はそれぞれの取得方法のところで説明したいと思う。

 

個人での取得方法

個人でロシア観光ビザを取得するためには、自分で、もしくは誰かに頼んで、直接ロシア大使館に申請と受取に行かなくてはならない。

ビザの申請・受取ができるロシア大使館のある場所は、東京・大阪・札幌・新潟にある。

 

東京 ロシア大使館領事部〒106-0041 東京都港区麻布台2-1-1
(最寄駅:東京メトロ赤羽橋駅)
http://tokyo.mid.ru/ja_JP/web/tokyo-ja/home​
大阪 ロシア総領事館〒560-0005 大阪府豊中市西緑丘1丁目2-2
(最寄駅:大阪モノレール小路駅)
http://osaka.kdmid.ru/
札幌 ロシア総領事館〒064-0914 北海道札幌市中央区南十四条西12丁目 2-5
http://www1.odn.ne.jp/ruscons_sapporo/
新潟 ロシア総領事館〒950-0078 新潟県新潟市万代島5-1 万代島ビル12階
niigata.mid.ru

 

ロシア入国のビザを取得するためには、これらの大使館に、申請と受取の最低2回は行かなくてはならない。

そのため、大使館へ行くための交通費2回分が、代行業者の代行料金より高くつく場合は、個人で申請を行うメリットはない

さらに個人で申請する場合は、次に説明するビザ申請のために準備する書類を自分で揃えなくてはならない。

ロシアビザ申請が初めての人には、結構わかりづらく、申請時に書類に不備がある場合は容赦無く受付拒否をされる。

実際僕が申請した際は、書類不備で窓口で申請受取を拒否されている人が何人もいた。

(その場合は、その日の午後までに再度書類を準備できれば良いが、できない場合はもう一度申請の予約をしなくてはならないようだ。)

 

【個人での取得】準備する書類

個人でビザを取得するために、用意しなくてはいけないものを説明する。

  • パスポート(2ページ以上の余白、半年以上の有効期限のあるもの)
  • バウチャー(ロシア宿泊先などが発行する支払証明書、下記参照)
  • ビザ申請書(ネット上で情報記入、プリントアウトして持参)
  • 証明写真 (3.5 cm × 4.5cm、申請用紙に貼付)

 

パスポートに関してはよいだろう。注意することとしては、中のページに2ページ以上スペースがあることを確認しておく。

理由は、発行されたビザはパスポートのページに貼り付けられるためだ。

パスポートの有効期限も半年以上残っていることを確認しておきたい。

 

バウチャーは聞き慣れない書類かもしれない。

ロシアに入国するには、ロシア滞在中に宿泊するホテルなどの費用を出発前に支払っています、という証明書が必要なのだ。

簡単に言ってしまえば旅程表兼、支払済み証明書のようなものだ。

このバウチャーがないと、次に説明するビザ申請書は作成できないので注意したい。

バウチャーは基本的には実際に滞在するホテルのウェブサイトから申請し、Emailなどで送ってもらうのが定石だ。(有料、千円から数千円ほど)

しかし、ロシアにある全てのホテルがバウチャーの発行を行っているかどうかは不明だ。

またホテルに申請して入手できるまで日数がかかる場合もある。

 

 

そこで僕は今回「空バウチャー」というサービスを利用した。

空バウチャーとは、バウチャーの発行を有料サービスとして行っているロシア現地の旅行代理店が、実際に宿泊するホテルではないが適当に情報をあてがって発行する書類だ。

もちろん非正規ルートでの書類になるが、観光ビザを申請している人は結構利用しているようで、今回僕も何も問題なくビザの入手と実際の出張を行えた。

僕が空バウチャーの入手をしたサイトはTravelRussia.suだ。

こちらのサイトで個人情報や、滞在するロシアの都市と適当なホテルを選択すし書類を発行してもらう。

料金は1500円程度だ。

 

ビザ申請書とは、個人情報などを記入したビザ申請用紙だ。

この申請書は大使館のサイトにある、こちらのリンクから必要情報を入力していき、印刷してビザ申請時に持参する。(visa.kdmid.ru

この申請書に顔写真を貼るスペースがあるので、証明写真を撮影し、貼り付けておく。

また申請書の記載を進めていくと、取得したバウチャーの情報を記入する必要がある。

バウチャーの取得をしていない人は、先にバウチャーの取得をしなくてはいけないので注意してほしい。

 

申請書の作成方法を紹介しよう。

 

 

こちらのリンクへ飛ぶと、まず国籍と言語を選び、「新申請書を記入する」を選択する。

先に進み、何か適当なパスワードを作成して、こちらに記入する。

 

 

こちらのページからは個人情報を、右の日本語に従って記入していく。

「シングル(ロシア入国は1回のみ)」の「観光ビザ」を選択する。

 

 

 

個人情報や、パスポートに記載されている情報をスペルに注意しながら進めていこう。

「訪問の情報」まで進めるとこのようなページになる。

 

 

ここで前もって入手した「バウチャー」に記載されている情報を入力しよう。

TravelRussia.suで入手した空バウチャーの場合は、次のようになる。

 

 

次へ進み、住所や勤め先などの情報を記入していこう。

最後の項目まで進むと、ビザの申請と受け取りを行う予定の場所を選択する。

 

 

一番近い大使館や領事館を選択しよう。

「Russian Visa center (Tokyo)」は大使館公認のビザ申請代行業者なので、個人申請の人は間違えないように注意したい。

東京の大使館へ個人で申請をする場合は、一番下の「Embassy of the Russian Federation」(ロシア大使館)を選択する。

また、大使館への申請訪問には、事前に訪問日の予約をしなくてはいけない。
訪問予約に関しては下で説明しているので参考にして欲しい。

 

最後まで進んだら、記入した情報に間違いが無いか確認し保存を選択する。

そしてビザ申請フォームの一番最初のページから「既に記入された申請書を開く」を選び、申請書を印刷しよう。

 

 

【東京の場合】インターネットでの申請訪問の事前予約

東京の場合、ロシア大使館へ申請に行くためには、インターネットで事前に申請へ行く日時を予約しなくてはならない。

いきなり大使館へ行って申請はできないということだ。

訪問の予約は、大使館のウェブサイトから行うことができる。
http://tokyo.mid.ru/ja_JP/web/tokyo-ja/home​

ここで注意したいのは、訪問予約は翌日すぐにできないということだ。

中には数日先、数週間先まで予約が埋まっている場合がある。

予約の空き具合は観光シーズンやタイミングによってバラバラだ。

 

訪問予約をする際に、ロシア出発までの日にち内で訪問予約ができ、さらに上記した通り、ビザ発行日数の3−11日は猶予がなくてはならない。

11日以内にビザを発行して欲しい場合は有料だ。(2020年現在)

 

また、無料でビザを入手したい人は、発行まで11営業日必要だが、僕が申請した時は、きっかり11日後を受取日に指定された。

機械的に「無料申請は〇〇日に受取です。」と11営業日後を割り当てられた。

11日後ならいつでも日にちを選べる、といった感じではなかったので受取日も大使館へ受取に訪問できるかを事前に確認しておきたい。

 

ではインターネットでロシア大使館への訪問予約をする方法を紹介しよう。

ウェブサイト上の「領事部」カテゴリー内の「事前予約」を選択。
下の方の「こちらで」をクリックすると別サイトに飛ぶ。

 

  

別ウィンドウで「Enter」を選択すると、こちらのページに進む。
ここでは「Book an appointment(訪問予約)」を選択する。

 

 

指示に従って個人情報を記入していこう。

 

 

次へ進んだら、「VISA」を選択する。

 

 

VISAにチェックを入れて、「Book Appointment」を選択する。

 

 

希望の日にちを探して、時間帯を1つ選択する。

カレンダーで白抜きの日は訪問可能な日だ。結構予約が埋まっている可能性があるので注意したい。

場合によっては、訪問予約がすぐに出来ず、ビザ発行機関を大使館から別の場所に変更するか、個人での取得を諦めて業者に代行してもらうか、という事態になってしまうかもしれない。

出発まであまり日が無い人は、注意しておきたいところだ。

 

 

申請の訪問予約が取れたら、説明した必要書類を持って申請に行く。

ちなみに大使館への訪問予約は分刻みで予約を受け付けているが、大使館内ではそんな感じではなく、受付開始すらも時間通りに始まらなかった。

自分の予約の時間が後ろの方でも、大使館への入場が開始される時間に合わせて訪問することをオススメする。結局来た人から窓口に並んでいる感じだからだ。

 

また大使館のビザ申請訪問用の入り口がとてもわかりづらい。

大使館の大々的な門から入るのではなく、脇にある小さなドアから入ることになる。

もしかしたら入場開始時間までは他の申請者が列を作っているかもしれないので、その時はどこがドアなのか分かるかもしれないが。

こちらが、ビザ申請訪問者用の入り口だ。

 

 

赤羽橋の方から歩いてくる人は、大きな正門を越えて、こんな感じに見えるはずだ。

 

 

無事、申請が終わり書類とパスポートを大使館に預け入れると、このような引換券を受け取る。

 

 

無くさないようにして、ビザが貼られたパスポートの受取日に再度持参しよう。

ちなみに受取も本人が行く必要がない

こちらの引換券を持つ人が大使館に入場でき、パスポートも受取ができる。

無事ビザが発行されると、パスポート1ページに貼り付けられて返却される。

これで晴れてロシアへ入国することができる。

 

 

代行業者による取得

これまでは個人で、自力でビザを取得する方法を説明してきた。

先に説明したが、ロシアビザ発行機関へのアクセスが悪く費用がかかる人や、
ロシア出発まであまり時間がない人は、業者にビザ取得を代行してもらった方が良い場合もある。

インターネットで、「ロシアビザ、代行」と調べると代行業者の情報が沢山出てくる。

代表的な業者を2件ほど紹介したいと思う。

 

1つは、ロシア大使館のサイトでも公式に斡旋がある、「Interlink Service Japan」(https://interlinkservice.world/japan/jp)。

こちらの業者へ依頼する場合は、基本の代行料が4,500円で、郵送で書類やパスポートを送りたい場合は往復で6,000円が別途必要となる。

事務所が東京・六本木にあるので書類等を持参すれば郵送料は不要だ。

ビザ申請書の作成時に、申請訪問を選ぶ項目があったが、一番上の選択肢がこの公式のビザ代行業者だ。

この業者に申請訪問を代行する場合は、申請用紙を作成する際に、「Russian Visa Center」を選択しよう。

この業者に依頼する場合は基本的に必要な書類は自分で準備しなくてはならない。その上で申請訪問と受け取りを代行する、といった感じだ。

必要書類のうち、この業者は申請用紙の作成は代わりに行ってくれる。(750円)

しかし注意したいのは、この業者は「バウチャー」の取得は代行していないという点だ。

従って、バウチャーの取得は個人で行って、発行されたバウチャーを業者に渡さなくてはならない。

その点さえ個人でクリアできれば、ロシア大使館公式の業者なので安心して代行を依頼できるだろう。

 

もう一社は、ネット上で上位に検索される業者を代表的に紹介する。
ロシアビザセンター」(https://visa.d2.r-cms.jp

名前がややこしいが、民間の代行業者だ。

こちらは料金が14,500円〜で代行手数料、郵送料などが全て含まれている。

必要な日数は2週間ほど必要だが、もっと早くビザが必要な人は別途料金で対応しているようだ。

一番の利点は、こちらが用意しなくてはならないものはパスポートと証明写真だけで良いという点だろう。

申請用紙やバウチャーはこの業者が代理で取得して申請してくれる。

少し費用はかかるが、一番労力が少なくて済む方法だろう。

ちなみにH.I.Sなどの旅行代理店もビザの申請や、各必要書類の代行入手も行っているが、こうした専門業者と比べ費用が高かった。

 

今回はロシア観光ビザの取得方法を、個人取得・代行業者に依頼の両方を説明した。

ご自身のケースはどの方法がベストなのか、よく検討してビザを取得してもらえたらと思う。

そしてロシア訪問を楽しんでほしい。

僕がロシア出張時に感じたことや、現地ロシア人のお客に案内してもらったおススメの観光スポットについては、こちらを是非参考に。